2009年2月27日金曜日

つみきのいえ 平田研也

国内外で複数の賞を受賞したアニメーションを、監督・脚本家自ら、絵本に書き下ろした『つみきのいえ』
まずは、アカデミー賞短編アニメーション部門でのノミネート、おめでとうございます。

明るいクリーム色をバックに描かれる、おじいさんの今の暮らし、そして、過去。

あるアクシデントをきっかけに深く深く過去をたどることでおじいさんが自分の人生を、改めて胸中に収める。

その、ひとつひとつの思い出が読み手の胸に迫る。

誰の人生にもある、ささやかな、けれど忘れ難い思い出。

誰を愛し、どんな暮らしをし、どんな家庭を築いたのか?

海がせりあがってくる家は、不安定で不確定な浮世のようだ。

決してこの家を離れず、住み続けるのは、生きる覚悟だ。

水面下の家は意識下の世界のよう。

深く深く海底に積み重なった家は、おじいさんの人生であり、生きた証。

愛し愛された人生。かけがえのない「ひとり」と出会い、紡いだ人生の奇跡が切なく温かくこころ打つ物語。

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